【2024年5月】あたり前を大切に
今回は那須と堂佛のシェアをご紹介いたします。
<誠実さが伝わるお片付けを> 那須
以前お片付けで利用されたお客様のリピーター利用でした。
初回利用の対応に非常に満足していただけたようで、再度ご利用いただきました。
このお客様は普段から名刺などは取って置かないと仰っていました。
そんなお客様が初回のサービスにご満足して、私の電話番号だけは電話帳に登録してくれていたんです。
私はそのことがとても嬉しかったと同時に、その理由を考えました。
初めてご利用された際に私が特別なことをしたわけではありません。
いつも通り、お客様が大切にされてきた品物一つ一つに気を配ったり、お客様の意向に寄り添ったお片付けをしていました。
けれど、その「いつも通り」のお片付けがこのお客様にとって「またお願いしたい」と思える要素になったのかなと感じました。
歴が長くなればお客様に誠実に向き合い、寄り添うというのは無意識に行えることです。
それでも、あらためて意識し、軸として持っておくことでその誠実さがお客様により伝わりやすい対応ができると思った体験でした。
<心と住まいの整理とは> 堂佛
7年間、空き家状態になっている札幌の実家を整理して欲しいというご依頼でした。
お客様は地方在住で、常に立ち合うことが難しいとのことで事前に「探しているものリスト」をお預かりしました。
数日がかりのお片付けで、終了時に毎日お電話で見つかったものを報告していました。
腕時計や書類などリストの大半のものが見つかる中で、特にお客様に喜んでいただけものがリストには載っていなかった喉仏の入った骨壷でした。
お片付けの最中に戒名軸も見つかり、大切なものなのではと最終日に合わせてお渡ししたところ「自分で探したときは見つけられなかったので助かりました」と言っていただけました。
本当は骨壷や戒名軸もリストに載せたかったけど、一度自分で探して見つからなかったので遠慮して載せなかったのかもしれません。
ここで「リストに載っていないから処分でいいや」と勝手に判断してお客様にお渡ししていなかったら、私達の知らないところでお客様がモヤモヤを抱えた状態のままだったと思うんです。
そのお品がお客様にとってどのような品なのかを想像することで本当の「心と住まいの整理」のお手伝いになると感じた体験でした。
今回のシェアの内容で2名が行ったことは、想いての遺品整理ではあたり前のことです。
ただその「あたり前」を大切に継続することが、お客様からの信頼や感謝につながります。
そんなあたり前の重要さを気づかせてくれたお客様に感謝いたします。