【2025年2月】それぞれに合ったペースで
<他者に与える印象> 細越
印象に残っている依頼者様のお話です。
初めてお伺いしたのは、お母様がお亡くなりになった直後でした。
お母様がお住まいになっていた戸建ての中を全て片付けたいということでお見積りに伺いました。
いろいろなお話を伺いましたが、まだ気持ちの整理がついておらず表情は暗く、少し気難しいという印象でした。
片付け自体はお急ぎではなかったので、その日は見積り金額を提示して終了となりました。
それから2年ほど経って、そろそろお片付けをお願いしたいから、もう一度見積りに来て欲しいとお電話をいただきました。
再びお会いした時の印象は、最初とは真逆でした。
笑顔や冗談がとても多く、お見積りも明るい雰囲気で進みました。
お母様が亡くなられてから月日が経ってしまったが、ようやく気持ちの整理がつき、新しい生活に進もうという気持ちになったということでした。
お片付けが終わった後も、名残惜しそうではありましたがスッキリされた表情で「ありがとうございました」というお言葉をいただけました。
私自身、今まで数え切れないほどのお客様にお会いしていますが、ここまで真逆の印象を受けたのは初めてで、とても印象に残っています。
悲しい時や辛い時にその感情が表情に出てしまうことは誰にでもあることです。
私もふとした時に表情に出ていることがあるかもしれません。
それでも、お客様や関わる業者の方、そして一緒に働く会社のスタッフに与える印象が明るく穏やかなものであるように、日々自分としっかりと向き合っていこうと改めて思えた出来事でした。
遺品整理と向き合うためには時間がかかることがあります。
急ぎではない限り、その時間はいくらかかっても良いと想いては考えております。
お客様が後悔のないお片付けをお手伝いさせていただきたいからです。
お客様にとって無理のないペースで遺品整理を一緒に進めさせていただきます。